【完】魔法がとける前に~私が出会ったのは国民的スター!?~




やっぱり自分の家族が増えるっていうのは嬉しい。



こんなに年が離れているからこそ、鮮明に記憶があってこんな想いが生まれた。



2人が生まれた時はお母さんとお父さんと一緒におもいっきり泣いた。



お母さんがお腹を痛めて産んだ大切な家族。



そんな2人を幸せにするのは私の役目だと、私が母親代わりで育てないとって思ったのは小学4年生くらいだったかな。



両親が和菓子屋さんをオープンしたのは私が9歳のころ、俊輔が生まれる1年前。



ずっと夢だったらしくてオープン準備をしている両親の顔は生き生きしていたのを覚えている。



オープンしてからは地元の人だけだったお客さんも、どんどん外部のお客さんも増えていった。



今は雑誌で取り上げられるほどの人気店になった。