昔からおいしい料理を作ってくれるお母さんのようになることが私の目標。



本当にお母さんが作ってくれる料理が大好きだから。



「洗濯物はタンスにしまっておいたからね。2人はもう寝てる。お風呂はお湯が残ってるから追い焚きすればすぐに入れるよ」



「....詩織」



お母さんの声がいつものトーンより低かった。



「ごめんね。家のこと、あの子達のこと任せっぱなしで無理させてるでしょ?」



「何度も言ってるでしょ。私は無理なんかしてないって」



お母さんは私のことを心配しすぎなんだ。



「あの子達のことばっかりで自分のこと後回しにしてない?」



「大丈夫だよ。あの子達と過ごすことが私の楽しみなんだし、あの子達の未来を守ることが姉の役目でしょ」



私の日常はあの子達と共にあるから。