【完】魔法がとける前に~私が出会ったのは国民的スター!?~




目を開けるとぶつかった人の靴が見えた。



その磨き抜かれたピカピカの靴は高級なものだとすぐに分かった。



もしかして私....出演者の芸能人の方とぶつかってしまった!?



すぐに立ち上がって頭を下げた。



「すいません!!」



私が前を見てなかったばかりにぶつかってしまった。



「大丈夫だから。顔を上げて」



上から心の中にスッと入ってくるような声が聞こえた。



あれ、この声ってどこかで聞いたことあるような....。



だけどどこで聞いたのか思い出せない。



ゆっくり顔を上げると、そこにいたのは....



「...........あ」



キラキラオーラを纏った水上颯真だった。



一気に緊張して視界が眩しい光に包まれる。