たくさんの人がいることは分かる。



ただみんな機材とか持っていてせわしなく動いてる。



この人達がスタッフさんだよね?



勝手にテントの中に入るわけにもいかないし、まずどこに置いたらいいかも分からないし。



とりあえず誰かに聞くしかない。



そう思って勇気を出して近くにいた女性の人に声をかけた。



メイクポーチみたいなのを腰につけてるから、メイクさんなのかな。



「あの....すいません」



思ったよりずいぶん小さい声になってしまった。



「はい?」



声をかけた女性は私を見ると驚いた表情になった。



私が制服のままこんなところに来ているからかな。



だって高校生がいるとは思わないよね。