【完】魔法がとける前に~私が出会ったのは国民的スター!?~




美百合が荷物を持ってやってきたところで先生に別れを告げて帰る。



「今日もお世話になりました。明日もよろしくお願いします」



軽くお辞儀をして美百合と手を繋いで歩き出した。



「こちらこそ。明日も待ってますね」



私達が歩き出すと周りにいた親御さんから色んな視線を感じる。



私が制服を着てるから?私がまだ高校生だから?



「ほら、あの子よ....。」「噂の....」



お母さん達のひそひそと話す声が聞こえてくる。



どんなことを話しているかなんて簡単に想像がつく。



この経験は今回が初めてじゃないから。



もう何年も経験してることだから慣れてる。



そんなに高校生が迎えに来てるのが物珍しい?



あぁいう人達ほど人の家庭事情も知らないで勝手に想像してる。