【完】魔法がとける前に~私が出会ったのは国民的スター!?~




「荷物持っておいで。待ってるから」



「うん!」



美百合は嬉しそうに自分の荷物を取りに行った。



「美百合ちゃん、いい子にして待ってましたよ。お友達とも楽しそうに遊んでました」



先生からの報告でひと安心。



「そうですか。安心しました」



ちゃんと友達と一緒に楽しく遊べているなら。



友達がいればどんなに辛くたって頑張っていけるから。



私も静流がいたから生活がどんなに大変でも毎日学校に通って楽しく過ごせてる。



それくらい友達っていう存在は大きいもの。



だから美百合にも1人でいい。



心から友達だとお互いに言える素敵な親友を作ってほしい。



絶対に家のことで苦労する人生なんかには私がさせないから。



大きくなって人生の岐路に立った時にたくさんの選択肢ができるように。