【完】魔法がとける前に~私が出会ったのは国民的スター!?~




授業が終わって放課後。



「詩織、すぐ帰るの?」



「うん。今日、お母さんから頼み事をされちゃって。2人の迎えもあるからね」



ちょうどさっきお母さんからラインが来た。



お店のことで頼み事したいから早めに帰ってきてという内容だった。



でもお店のことで頼みごとをされるのは初めてじゃないから、驚かない。



2人と従業員さん3人の計5人だけでまわしているから大変なことも多いんだよね。



色々とまわらない部分に対して私がフォローすることもしばしば。



アルバイトしてない分、手伝いもちゃんとしないとね。



「そう。頑張ってね。あたしも部活を頑張ってくるわ」



「ありがとう、静流。部活頑張れ!」



お互いに手を振って教室で別れた。



それから帰宅ラッシュの始まりの時間に電車に乗り込む。