【完】魔法がとける前に~私が出会ったのは国民的スター!?~




「.....はい」



「詩織ちゃん!?今、大丈夫?」



「はい。今は家にいるので....」



一昨日ぶりに聞いた水上さんの声に私は泣きそうになった。



変わらず水上さんの声が優しいから。



「ニュース、見たよね?」



「はい、見ました....」



「こんなことになって本当にごめん」



「そんな!水上さんが謝らないでください。私が悪いんですから.....」



水上さんの謝らせるなんて最低だよ。



「私の方が悪いんです。身の程もわきまえずに水上さんと会っていたから。本当にすいません」



「....詩織ちゃん、俺と出会ったこと、過ごしたこと後悔してる?」



そう聞いた水上さんの意図は分からない。