「しばらくは自分の部屋で休んでいなさい。私達は誰もあなたを責めないから、今はゆっくりしていなさい」
お母さんにそう言われて私は自分の部屋に行くことにした。
今日はこんな状態で家事をできない。
ここにいても何の役にも立たないから。
部屋に行こうとすると私の両方の手に突如、温もりが感じられた。
「俊輔、美百合....」
まだ小さい2人が心配そうな顔で私の手をぎゅっと握っていたからだ。
私が泣いているから心配してくれているんだろう。
こんな姉なのに、2人は立派に育ってくれたね。
「2人とも、今お姉ちゃんのことは.....」
「お母さんいいの。一緒に部屋にいてくれる?」
「「うん!」」
1人で行くつもりだったけど、3人で行くことにした。



