「颯真、久しぶりだな」
「....久しぶり。10年ぶりくらいかな」
「ずっとお前とあんな形で別れたこと後悔してた。自分の行きたい道に進んだお前を応援してやることができなかった」
「浩臣が謝ることじゃないよ。俺の方こそ早く言えばよかったのに、言えなかったんだ。みんなと別れるのが辛くて....」
絡まった糸がどんどん解けていく。
「颯真、これだけは言っておく。俺も残りの3人も誰もお前を恨んでないし、裏切られたとも思ってない。ずっと颯真のことを応援してた」
「......浩臣」
きっとすれ違っても気持ちを伝えれば分かり合えることもある。
ただ言葉が足りなかったせいですれ違うこともあれば、時間が解決してくれることだってある。



