人通りが少ない橋のところで待ち合わせをしていて、今は水上さんを待っている状態。



ここは家からも少し離れているから私自身もあまり来たことはない。



だから全てが新鮮。



「詩織ちゃん、お待たせ。待たせてごめんね」



メガネやマスクをしていても芸能人オーラはやっぱり隠しきれていない水上さん。



これで街中を歩いても本当にバレないのかな?



「いえ、私もそこまで待ってないから大丈夫です!」



水上さんの私服ってかなりシンプルだけど、カッコいいんだよね。



水上さんが着るからシンプルな服も輝くのかな。



「今日は連れていきたいところがあるから、ついてきてくれる?」



「はい!」