「私達の年齢が若すぎるのが疑問よね。このことはもっと前にあなたには話しておくべきだったのかもしれない」
「私達の年齢が若いのと、10歳以上離れた弟妹がいる理由は私が高校生の時に詩織を産んだからよ」
「え....!?」
両親から語られた内容は想像を絶するものだった。
「驚くわよね。無理もないわ。けど、聞いてくれる?」
「うん」
私はどんな結果でも受けとめると決めたから。
子どもの私にはこの話を聞く義務があり、事実を知る権利がある。
「詩織を身ごもったのはちょうど今のあなたと同じ17歳、高校2年生の時よ。父さんは1つ上の18歳だった」
今の私と同じ年齢の時に、新しい命を授かったんだ。
お母さんは一体、どんな気持ちだったんだろう?



