【完】魔法がとける前に~私が出会ったのは国民的スター!?~




「お金のことは一切、心配するな。お前は好きなだけ自分の夢を追えばいい」



「ありがとう、お父さん」



うちの両親はこんなにも優しくて温かい。



今なら聞ける気がする、あのことが。



「私からも聞きたいことがあるんだけど、いい?」



「いいわよ、何?」



「私とお母さん達って血の繋がりがある本当の親子なの?」



私は自分で勝手に計算して本当は他人なのだと思い込んでた。



事実なら事実で構わない。



本当のことを知っても今までずっと育ててくれたことに変わりはないし、関係が変わるわけじゃない。



何を言われても今の私なら受けとめられると思うから。



ただ両親の口から真実を聞きたいの。