しばらく静流と一緒に話していると、教室の扉がいきなりガラッと開いた。
な、何!?
教室のみんなが驚いて扉の方に視線が集まる。
扉には息を荒くしたクラスメイトの女の子が立っていた。
そんなに息を切らしてどうしたんだろう？
「あれ相場さんよね。どうしたのかしら？」
「本当だね。あんなに息切らして....」
よほど急いできたんだろうけど、そんなに急いで何かあったとしか思えない。
「...みんな、き、聞いて.....！」
まだ息が整えられてない中、彼女は話し始めた。
「大ニュースなんだけど....あの水上颯真が...近くの公園で撮影してるんだって！！」
彼女の言葉はこの教室を悲鳴の渦に巻き込んだ。
