【完】魔法がとける前に~私が出会ったのは国民的スター!?~




私の予想だと37度くらいかな。



「ごめんね。美百合、辛いよね....」



私は小さな彼女の頭を撫でてあげることしかできない。



変わってあげられたらいいんだけどな。



「だい....じょぶ...」



「無理しなくていいからね。ゆっくりしてていいのよ」



ただでさえ人がたくさんいる電車は辛いはずだ。



色んな人の空気が入り混じり、電車は揺れているし。



数分乗って最寄り駅に着いたので降りる。



ここまで来れたら病院まではすぐだ。



行く病院は駅から徒歩2分のところにあるんだ。



また美百合をおんぶして病院へと向かう道を歩く。



道ですれ違う人がチラチラと見てくる気がするけど、今はそんなこと気にしてる余裕はない。