「もしお母さんが早くて20歳に私を産んでいたら今は37歳のはずです。でも今の両親の年齢で考えたら、今の私と同じ17歳という年齢になります。
そんなのおかしいじゃないですか。だから分かったんです。私が血の繋がっていない子どもだって。
きっと連れ子が捨て子だったんだと思います。美百合と俊輔は間違いなく両親の子で、血が繋がっていることは確かです。
私は4人が本当の家族だから私がいない時間をゆっくり過ごしてほしいんです」
こんな重たい話するべきじゃなかったかな。
なぜだろうか、語りだしたらとまらなくなってしまった。
「詩織ちゃん....」
「そんな顔しないでください。私のことを両親が大切に想ってくれているのは知ってますし、私も両親のことは大好きです。本当の家族を知らなくても私は幸せですから」



