【完】魔法がとける前に~私が出会ったのは国民的スター!?~




「あの時、仕事を選んでいなかったら逆に母さんは怒っていただろう。お前が芸能界で成功することを誰より願っていたのは母さんだからな」



お父さんの言葉を聞きながら水上さんは静かに涙を流し続けていた。



「お前は何も間違ってない。だから、自分を責めるな。ただお前が信じる道を行けばいいんだ。辛くなったらいつでも俺のところに来い」



「...ありがとう、父さん」



水上さんってこんなに無邪気に泣くのだと初めて知った。



家族の前だからかな。



きっと水上さんは紀保さんが亡くなってからの6年間、ずっと自分を責め続けてきたんだろう。



仕事を選んだ自分の選択が正しかったのか、終わらない自問自答をしていたんだろう。



ずっと1人で抱え込んでいたんだ...。