「ここに来るのも初めてだな....」
そう呟きながら、お母さんのお墓を探していた。
お母さん見ていますか。
水上さんが会いに来てくれましたよ。
どうか安らかな気持ちで迎えてあげてください。
「.....あった」
少し歩き回ったのち、立ち止まった。
水上さんが立ち止まった目の前のお墓には“水上紀保”と刻まれていた。
大きくて綺麗で立派なお墓。
水上紀保さん、それが水上さんのお母さんの名前。
ようやく息子の水上さんと対面できましたね。
それにとても綺麗なお墓だから、ちゃんと手入れされてるんだろう。
誰かがよく来て手入れをしているのかな。
お墓の仏花は綺麗な色のコスモスだった。