「本当にそんな風に思ってるんですか!?」



「え?」



「水上さんが仕事を選んだから。それだけの理由でお母さんが恨んだりしますか?誰より水上さんの芸能界での成功を願ってくれていたんでしょう?



そんなお母さんがこれからのステップアップとなる仕事を放棄してまでお見舞いに来てたら、喜んでいたと思いますか?芸能界で頑張る中で仕事を優先した子どもを恨む母なんていないと思います」



私は矢継ぎ早に言い放った。



だって水上さんは大きな勘違いをしていると思ったから。



芸能界に入り、頑張っている息子が仕事を選んだからと言って恨む母親なんていないはずだよ。



1つの仕事がどれだけ大切なものか、両親なら分かっているはずだから。



そういうことも承知の上でお母さんは芸能の仕事を応援していたんだと思う。