【完】魔法がとける前に~私が出会ったのは国民的スター!?~




勢いでいつものように来てしまったけど、水上さんの部屋で水上さんと2人きりなんだよね....。



そう考えるとかなり恥ずかしくなってきた。



だって私、彼女でもないのに毎週来るなんて図々しすぎない?



こんなこと思うのは今更過ぎる気もするけど。



私って本当は漫画とかで嫌われる図々しいタイプの人間だった?



「詩織ちゃん、もしかして照れてる?」



顔が赤いのを隠すためにうつむいていたら、水上さんが覗き込んできた。



「....っ、驚かせないでください!」



反射的に水上さんから距離をとった。



絶対、さっきより顔が赤くなったよ。



顔から火が出そうなくらい熱いし、恥ずかしい。



ゆでだこのようになってるのは見なくても分かる。