【完】魔法がとける前に~私が出会ったのは国民的スター!?~




「こちらこそありがとう。いただきます」



こんな庶民の女子高生の私に付き合ってくれる水上さんは優しすぎる。



ただの気まぐれなのかもしれない、いつか会えなくなるかもしれない。



それでも、私は今の時間が何より幸せなものだと思ってる。



「どうですか....?お口に合いますか?」



不安だから声が少し震えてしまった。



「.....ん、美味しい」



「本当ですか⁉︎よかったです」



美味しいと言ってくれてひと安心。



不味かったらはっきり言ってほしいけど、不味いって言われたら立ち直れないような気もする。



だって水上さんのような芸能人だったら、美味しいものをいっぱい食べてるだろうから舌が肥えてるだろうし。