2人のことを分かっているようで、分かってなかったのかもしれない。
「俊輔くん、美百合ちゃん、お姉ちゃんのこと好き?」
「うん!だいすき!」
「ぼくもおねえちゃんがだーいすき!」
「......!!」
もう声が出ないよ。
ただ涙しか溢れてこないんだ。
「....だってさ、詩織ちゃん」
“大好き”という言葉はどんな人から言われても嬉しいと思う。
だけど、この2人から言われる“大好き”は特別なんだ。
私の想いは2人にちゃんと伝わっていたんだ....。
今までのことは、間違ってなかったと思ってもいいですか。
私は2人に対していい姉だと豪語してもいいですか。