【完】魔法がとける前に~私が出会ったのは国民的スター!?~




「ごめんね...」



こんな不甲斐ない弱いお姉ちゃんでごめんね。



泣いてる姿を見せられても困っちゃうよね。



「みゆりとおにいちゃんがそばにいてあげる!」



「ぼくもそばにいてあげる!」



そう言ってぎゅっと私に抱きついてきた2人。



まだ小さな2人の温もりが何より温かくて。



私を慰めようとしてくれているのが分かって嬉しくて、また涙が溢れる。



弟と妹に慰められる姉なんて情けないね。



でも....



「ありがとう、美百合、俊輔....」



もうこんな年になったんだね。



少し前に美百合が生まれてあの誓いをしたはずだったのにな。



美百合が生まれてもう5年だもんね。



私が気づいてないだけで2人はどんどん成長しているんだ。