【完】魔法がとける前に~私が出会ったのは国民的スター!?~




2人のことを守ると決めた以上、弱さは隠さないといけなかった。



この子達を守るのに泣いている暇などないから。



そうやって溜めていた涙が一気に溢れ出てしまっているのだろうか。



人前で泣いたのなんていつぶりだろう...。



俊輔が生まれてからは人前で泣いたことは一度もない。



小学生になったタイミングで分かったのかな。



心配させるから人前で泣くのはやめようと。



「おねえちゃん....ないてるの?」



いつの間にか私のそばに一緒に遊んでいたはずの美百合と俊輔が来ていた。



この2人には私が泣いているところなんて見せたくなかったのに....。



弱いお姉ちゃんだと思われたくなくて。