【完】魔法がとける前に~私が出会ったのは国民的スター!?~




ずっとこれからも幸せにしてあげられるかな。



2人が私のもとから巣立っていくまで、幸せな生活を送らせてあげられるのだろうか。



寂しかった思い出だけが残らないだろうか。



「それはこれからの詩織ちゃん次第じゃない?でも、俺はきっと大丈夫だと思うな」



「どうしてですか?」



「だって今、あんなに幸せそうな顔してる。きっと2人は分かってるよ、詩織ちゃんが何より2人を大切に想っていること」



「そうですかね....」



2人はどんなふうに私が映っているのか分からない。



「今までずっと詩織ちゃんが2人を愛して守ってきたから、あれだけの表情なんじゃないの?これからだって同じように2人を守っていくんでしょ?」



「もちろんです。2人のことは時が来るまで守っていきます」