ずっとこれからも幸せにしてあげられるかな。
2人が私のもとから巣立っていくまで、幸せな生活を送らせてあげられるのだろうか。
寂しかった思い出だけが残らないだろうか。
「それはこれからの詩織ちゃん次第じゃない?でも、俺はきっと大丈夫だと思うな」
「どうしてですか?」
「だって今、あんなに幸せそうな顔してる。きっと2人は分かってるよ、詩織ちゃんが何より2人を大切に想っていること」
「そうですかね....」
2人はどんなふうに私が映っているのか分からない。
「今までずっと詩織ちゃんが2人を愛して守ってきたから、あれだけの表情なんじゃないの?これからだって同じように2人を守っていくんでしょ?」
「もちろんです。2人のことは時が来るまで守っていきます」



