【完】魔法がとける前に~私が出会ったのは国民的スター!?~




「美百合ちゃんもおはよう。今日もよろしくね」



先生がそう言うと美百合は恥ずかしそうに私の後ろに隠れた。



「....美百合?」



この子は人見知りだから、なかなか心を開くことが難しい。



女の子には必ず、こんな時期があるものだよね。



私も昔は人見知りで先生を困らせてたらしいし。



「美百合ちゃん、行こっか?」



先生にそう言われても私の手を握って離さない。



「...美百合、先生が呼んでるよ?また夕方、迎えに来るから大丈夫」



目線を合わせてそう言うと美百合は繋いでいた手を離した。



「いい子。絶対に楽しい時間になるから。お友達と先生とたくさん遊んでおいでね。夕方にまた迎えに来るからね」



頭を撫でると美百合は嬉しそうな表情をした。