「美百合ちゃんもおはよう。今日もよろしくね」
先生がそう言うと美百合は恥ずかしそうに私の後ろに隠れた。
「....美百合?」
この子は人見知りだから、なかなか心を開くことが難しい。
女の子には必ず、こんな時期があるものだよね。
私も昔は人見知りで先生を困らせてたらしいし。
「美百合ちゃん、行こっか?」
先生にそう言われても私の手を握って離さない。
「...美百合、先生が呼んでるよ?また夕方、迎えに来るから大丈夫」
目線を合わせてそう言うと美百合は繋いでいた手を離した。
「いい子。絶対に楽しい時間になるから。お友達と先生とたくさん遊んでおいでね。夕方にまた迎えに来るからね」
頭を撫でると美百合は嬉しそうな表情をした。



