「自分にとってのターニングポイントはあの作品で間違いない。そのドラマの時に思ったんだ、俺はまだまだ子どもなんだって」
「あのドラマの時にですか...?」
「うん。あの作品の監督は厳しい人でね、まだ演技経験も浅かった俺は何度も怒られた。自分の思い通りにできない歯がゆさ、演技力の乏しさに悔しさを感じてた」
そんなに大変だったんだ....。
私達は何も知らないで見てたけど。
「毎日怒られる日々で、それとは反対に世間ではどんどん大きくなっていく。そのプレッシャーがのしかかって辛くて苦しくて泣いてた」
「....泣いてた?水上さんが?」
「今の俺からは想像できない?あの頃は俺も若かったし、世間の大きさを知らなかったんだ」



