電車を降りて住宅街を歩いて5分。
美百合の通っている明生第二幼稚園が見えてきた。
この幼稚園も駅近だから助かる。
やっぱり駅から遠いより駅に近いほうが安心感はあるよね。
いつものように幼稚園の門を通り抜け、先生が待っている組へ向かった。
美百合はバラ組なのでバラの目印があるんだ。
組のところには先生が立って待ってくれていた。
いつも私が送り迎えしてるから見慣れた先生。
「おはようございます、木口先生」
まだ20代の若くて優しい女性の木口先生。
「玉城さん、どうも。今日もよろしくお願いします~」
「こちらこそ。今日もお世話になります」
軽くお辞儀をする。



