「初めまして、水上颯真って言います。2人の名前も教えてくれるかな?」
「....玉城俊輔です」
俊輔はちゃんと挨拶できたけど、美百合は私の手をぎゅっと握ったまま。
これは人見知りが出ちゃってるなぁ。
「この子は妹の美百合です。人見知りなので、なかなか話せなくて....」
私が代わりに紹介した。
「全然いいよ。俊輔くん、美百合ちゃん、よろしくね」
こんな短時間で俊輔は水上さんに心を打ち解けかけてるらしい。
「よかったらみんなで俺の家に来ない?」
「....今からですか!?」
「うん。何か問題ある?」
「ありますよ!3人でお邪魔するなんて迷惑ですし、今からの時間からなんてご家族の方にも迷惑ですよ」
夕方からお邪魔するなんて悪いよ。



