「どうして水上さんがここに?」
「仕事の帰りにショッピングに行ってたんだ。今から帰るところ」
確かに助手席に高級そうなショッピングバッグが置かれていた。
絶対に庶民じゃ手を出せない高級ブランドなんだろうな。
「詩織ちゃんは?」
「私は妹と弟を連れて公園に行ってきた帰りなんです」
後ろにいる2人は不思議そうに水上さんを見つめている。
まぁ知らない人だから当たり前か。
「そっか。あの写真に載ってた妹弟だね。こんにちは」
水上さんはわざわざしゃがみ込んで2人に挨拶をしてくれた。
「ほら2人とも。こんにちはって言われたらなんて返すんだっけ?」
「「.....こんにちは」」
おそるおそる2人は挨拶を返した。



