公園から家に向かって歩いていると隣に綺麗な中型車が止まった。
え、何?
もしかして本当に不審者が出ちゃった?
握っている手を離さないように2人を私の後ろに隠した。
警戒しながら車を注意深く見ていると、1人の男性が降りてきた。
「やぁ、詩織ちゃん」
それがまさかの人物だった。
「....み、水上さん!?」
帽子とマスクをしていても溢れ出るキラキラオーラを纏った水上さん。
「静かに!周りに気づかれる」
「あっ...ごめんなさい」
ここが外だということも忘れて大きな声で彼の名前を言ってしまった。
周りに人がいなくて幸いだ。
水上さんは芸能人なんだから気づかれたら大変なことになる。



