【完】魔法がとける前に~私が出会ったのは国民的スター!?~




ローファーに履き替えて下駄箱のところで俊輔を待っていた。



こんなところに高校生がいるなんて周りからしたら不審者に思われるのかな。



誰も私が保護者なんて思わないもんね。



大人から見れば義務教育を終えたとはいえ、高校生はまだまだ子どもなんだろう。



粋がって大人のふりしてるけど、みんな気づいてる。



本当は全然大人なんかじゃなくて1人では何もできない子どもだって。



静かだった廊下がザワザワし始めた。



たぶんもう帰りの時間なんだろう。



俊輔もすぐに降りてくるはず。



色んな色のランドセルを背負った小さな子ども達。



私が小学生の頃とは全然違うカラフルなかわいいランドセル。



今はランドセルの色展開が豊富だからね。