【完】魔法がとける前に~私が出会ったのは国民的スター!?~




時計を見るとすでに7時を回っていた。



もうそろそろ出たほうがいいな。



「俊輔、美百合、そろそろ学校に行くから準備して」



そう言うと2人はぴょこっとソファから降りて、自分の荷物を持った。



私も鞄を持って家を出る。



扉を閉めて鍵をかけた。



階段で1階に降りてから駅へ向かう。



家から駅までは歩いて8分くらい。



結構、近いから夜遅くになっても安心。



今は朝の通勤ラッシュだからたくさんの人が駅へと急いでる。



でもここの駅は始発から近いから、立てなくなるほど混んでない。



徐々に混んではくるんだけどね。



まだ小さい2人が苦しくないようにスペースを確保するのが私の役目。



私も小学生から電車通学してるから満員電車には慣れてる。