そんな香りに耐えながら歩いて1年生の教室がある階に到着。
色んなご両親の方達が来ていて不思議な光景。
私もまだ学生なのに立場的にはお母さんと一緒なわけで。
もちろん突き刺すような視線は感じてる。
注目されていることも分かってる。
こんなところに制服を着た高校生がいることが不思議なんだろう。
誰も親の代わりに来たなんて思わない。
他人の事情なんて深く考えようとはしないから。
そんなことを考えながらB組の教室に入った。
確か参観の授業は国語だったな。
教室に入るとたくさんの視線をあびたけれど、それを無視して後ろに立った。
私がいることがおかしいのかもしれない。
けれど私は今、親代わりとして来ているんだから胸を張らないと。



