「おかえりなさい、2人とも」



リビングに入ってきた2人はかなり疲れている様子で今にも寝てしまいそうな感じだ。



「今すぐご飯用意するから。2人とも座って待ってて。服は洗うからそこらへんに置いといて」



2人が帰ってくるまで起きてる必要はないっちゃない。



だけど、両親が仕事を終えて疲れて帰ってきてるのに誰もいなくて真っ暗な部屋なんて嫌じゃない?



ご飯も作り置きしてあるとはいえ、温めなきゃいけないし。



家ではゆっくりしてリラックスしてほしいから出来ることはしてあげたいという想いから起きてる。



私は学校に通ってるだけで美百合と俊輔の面倒を見てるだけで、アルバイトをしてお金を稼いでるわけじゃない。



だから出来るかぎり家のことは私がやると決めた。