【完】魔法がとける前に~私が出会ったのは国民的スター!?~




声が近くに聞こえるから距離が離れていても近くに感じることができるのかな。



「はは。ごめんごめん。それより、そろそろ寝る時間じゃない?」



そう言われて時計を見るともはや24時前だった。



嘘!?もうこんな時間になってたの?



電話に夢中で時間がこんなに経っていたことに全然気づかなかった。



「もうこんな時間だったんですね。ついつい話過ぎちゃいました....」



最初は迷惑をかけないように少しだけにしようって決めてたのに。



「俺もすっかり話し込んじゃってたよ。まだ高校生なんだから夜更かしもほどほどに」



小さい子に言い聞かせるように水上さんは言った。



「はーい...。あの水上さん」



「何?」



「また電話してもいいですか....?」