【完】魔法がとける前に~私が出会ったのは国民的スター!?~




だって今をときめく大人気俳優なんだもん。



「じゃあ少しだけお話ししてもいいですか?」



時間はあまりとらせないから。



こんな時間に電話してきて普通の人なら迷惑だと言うはず。



そんな時間に電話した私も悪いんだけど、この時間しか私には電話できる時間がないから。



「いいよ。何か聞いてほしいことでもあるの?」



「.......水上さんまた来季のドラマ出るんですね」



話題なんて用意していなかったけど、学校で静流と話していたことを思い出した。



「そうなんだよ。もうネットに出てるんだっけ?」



「出てますよ。友達と話してましたもん。学園ものの恋愛ドラマだって書いてありました」