【完】魔法がとける前に~私が出会ったのは国民的スター!?~




「すいません。緊張しちゃって....」



「そんなに緊張しなくて大丈夫だよ。電話くれてありがとね。で、何か用だった?」



こんなに近くに水上さんの声を感じられるなんて。



「あの、特別用があったわけじゃないんですけど.....」



何か勢いで電話をしてしまったけど、特に用があったわけじゃない。



忙しい人に何の用もないのに気軽に電話とかしちゃ駄目だった?



もう少し考えてから連絡すればよかったと後悔した。



「全然大丈夫だよ。俺が教えたんだから気にしないで」



「水上さん、今お忙しいですか?」



「時間は大丈夫。俺も今日はもう仕事が終わったから暇してたところ」



水上さんはそう言ったけど、本当は台本読みとかで忙しいんだろうなって思う。