小さい頃は両親が忙しくて寂しかった、そんな思い出になってほしくないから。
私に少しでもできることがあるなら、やりたいと思った。
その想いで小学生の時に子育ての方法を両親や近所の人に教えてもらって実践してきた。
そんな時にお母さんの妊娠が発覚して6年生の時に妹の美百合が生まれた。
美百合が生まれて私のまだ浅かった決意は深いものになった。
まだ幼いこの子達を私には守っていく義務がある。
この子達の未来がちゃんと素敵なものになるように。
大人になった時に選択肢がたくさんあるように、家のことを想って夢を諦めなくていいように。
そして両親の気持ちが伝わり、理解できるその時まで。
私の全部をかけて育てると決めた。



