「妃菜!」
騒がしい教室でも響いた涼やかな声。
今までは騒がしかった教室も一気に静かにさせる威力をもつ声。
扉のところに立っているのは、輝かしいオーラを放っている翔和と祥悟。
彼らの視線は間違いなく、私を捉えている。
クラス中の視線も感じる。
「一緒に帰ろう」
ふんわりと優しい声を放ったのは翔和。
「...はい」
この声に逆らう術など知らない。
何度もこんな場面は経験してきたけど、視線を集めるのは慣れないね。
「じゃあ沙理ちゃん、またね」
「えぇ。休みの日はまた連絡するわね」
沙理ちゃんと挨拶をして視線を感じながら2人のもとへ向かって歩みを進めた。



