【完】王子様と呼ばれる彼は中身も完璧に王子様だった件




そんな人達が早足でホームに向かいながらも、2人のことをチラチラと見ている。



時々「カッコいい」という女性の声すら聞こえてくる。



長身でイケメンな2人が目立ってしまうのは当然のことなんだけど。



「あぁ。翔和は電車も乗ったことがないだろ?お前にとったら当たり前なんだろうが、翔和は知らないんだ」



「そうだね。確かにいつも送り迎えがあったから、電車には乗ったことがないな」



....そうなんだ。



確かに私はみんな一度は電車に乗ったことがあると思ってた。



電車の乗り方を知らない人なんていないと思ってたし、都会の人はほとんどの人は電車通勤や電車通学してると思ってた。



....いや、そういう風に思い込んでいたんだ。