「一般庶民の生活ねぇ。まぁ確かに朱雀翔和には縁もゆかりもない環境でしょうし」
一般庶民がお金持ちの生活をしたくてもできないのと同じように、お金持ちの人も一般庶民の生活はできない。
お互いにないものねだりなんだよね。
「そうだよね。きっと自分の知らない世界を知りたいんだと思う」
「あの朱雀翔和がね~」
「沙理ちゃんと似たような感じなんじゃない?」
「あたしと?」
沙理ちゃんと朱雀さんって正反対に見えるけど、どこか似ている気がする。
「だって沙理ちゃんもお嬢様だけど、私と親友になってくれて普通に一般の生活を過ごしてる。それは沙理ちゃんが知りたいと思ったからでしょ?」
自分自身が知りたいと思わなければ、もしかしたら沙理ちゃんともこうやって会えていなかったかもしれない。



