ーー昼休み。
「ちょっと、妃菜!詳しく聞かせてもらうわよ」
4時間目の授業が終わった瞬間、沙理ちゃんに捕まった。
まぁ、いつも一緒に食べてるから当たり前なんだけど。
「さぁ洗いざらい吐いてもらうわよ、覚悟はいい?」
「さ、沙理ちゃん。ドラマで見る事情聴取みたいになってるよ....」
しかもクラス中からの視線を感じる。
あんなことがあって注目されないわけないと思うんだけど、視線が痛すぎる!
私は一般枠で地味にやっていくつもりだったのに、その夢は潰えてしまった。
「そんなことどうでもいいから。嘘なしで話してよ」
「分かったよ...」
こうなると沙理ちゃんがとまらないことは私にも分かってる。