【完】王子様と呼ばれる彼は中身も完璧に王子様だった件




「それもそうだな」



入ってきた男の人は納得したようで、私に向き合った。



「自己紹介しておこう。翔和の第一側近の伊集院祥悟(いじゅういんしょうご)だ。翔和と同じクラスで君とは同級生だ。よろしく頼む」



「よ、よろしくお願いします...」



そうだ、この人いつも朱雀さんの隣にいた。



私と同じ高校1年生なのに、第一側近なんて....。



しかも仕える主人は自分と同級生....。



これもまた複雑な背景があるんだろうな。



「じゃあお互いに遅刻しないようにもう行かないと。これからよろしくね」



「こちらこそ、よろしくお願いします」



2人は教室を出ていった。



私も行こう。



....何だかすごいことになっちゃったなぁ。