【完】王子様と呼ばれる彼は中身も完璧に王子様だった件




そんな時、教室のドアがコンコンとノックされた。



もしかして誰かが迎えに来たんだろうか?



結構、長い時間朱雀さんをここで独り占めしてしまったし。



「翔和、そろそろ時間だから迎えに来た」



ノックしたのはどうやら朱雀さんの知り合いらしい。



「話は終わったから入ってきていいよ」



朱雀さんがそう言うと同じ制服を着た男の人が入ってきた。



王子様にも負けず劣らずの高身長でカッコいい顔をしている。



カッコいい人の周りにはカッコいい人しか集まらないものなんだろうか?



でも、この人どこかで見たことあるような....。



「もう、そろそろ授業が始まる。行かないと遅刻するぞ」



「分かった。祥悟も挨拶しておいた方がいいんじゃない?これから彼女とよく会うだろうし」