【完】王子様と呼ばれる彼は中身も完璧に王子様だった件




きっと朱雀翔和は純粋なんだと思う。



だけど、その背景には抱えきれないほど大きなものを背負っている。



表の朱雀翔和が白ならば、その白を覆い隠すような大きすぎる黒を裏に隠してる。



私の勝手な偏見にすぎないけど、そう思った。



「本当にいいの....?」



頼みごとをしてきたのはそっちなのに、なんで驚いているんだろう。



「いいですよ。朱雀さんの方から頼んできたのに、どうして驚いてるんですか?」



「いやだって、まさか....本当に引き受けてもらえるとは思わなくて」



この頼みごとが飛びぬけていることは朱雀さんにも分かっていたんだ。



「私だって完璧に理解したわけじゃありませんよ。だから、朱雀さんの期待に応えられるかは分かりません。それでもいいですか?」