私の目の前で翔和は跪いて、手を差し出した。
その姿はまるで本物の王子様のようで。
「妃菜のことが好きです。僕だけのお姫様になってくれませんか?」
「.......!!」
そう言われた瞬間、涙が溢れだした。
好きな人に好きだと言われることがこんなにも嬉しいなんて。
ずっと願っていた。
「私も....翔和のことが....好きです」
差し出された手をとった。
その瞬間、会場中が悲鳴に包まれた。
自惚れだと言われてもかまわない。
だから今だけは自分のことを王子様に選ばれたお姫様だと思ってもいいですか?
「ありがとう、妃菜!」
私と翔和は改めて向き合った。



