「今日、妃菜を招待したのはこの場で伝えたいことがあるからなんだ」



「.....伝えたいこと?」



「妃菜と出会って僕は知らなかった世界を知れた。ずっと狭い世界で生きてきて、特定の人達としか関わらなかった。



朱雀家の後継者になってそれじゃあ駄目だと思うようになった。僕はまだまだ子どもで無知すぎる。



これじゃあ僕は何も守ることはできない。だから妃菜に普通を教えてもらおうと思ったんだ。



僕には大きな盾がある。けれど、その力は時に人を傷つける。1人の人生を変えてしまうくらいの力がある。



その力の使い方を間違えれば色んな人の人生を変えてしまう。もしかしたら、その人の生活を壊してしまうかもしれない。



そうならないために、僕はまず知ることが大切だと思った。そして妃菜と出会いたくさんのことを知れた」