【完】王子様と呼ばれる彼は中身も完璧に王子様だった件




静かな教室に着いて、少しだけ心が落ち着いた。



....冷静に考えてみると私、ものすごいことをやってしまったんじゃ?



無意識のうちに連れ出そうとして掴んでいた手をパッと放した。



「いきなりすいません!あの場では注目を浴びすぎると思ったので....」



突如、無理やり連れだすなんて失礼だったかな?



しかも朱雀さんの側近みたいな人まで置いてきちゃったし...。



あの人って確か、同い年だけどずっと朱雀さんのそばにいるんだよね。



私はてっきり若い執事さんかと思ってた。



「気にしないでいいよ。やっぱり君は思った通り面白い人だ」



「朱雀さん、私を知っているんですか?話したことないですよね?」



彼と私の接点は昨日、ぶつかったことくらいだ。