「あぁ。こんな煌びやかな世界で、渦巻く嘘と偽りの笑顔。社交辞令に過ぎない挨拶。苦しくて窮屈だと毎回、思うな」
まさか祥悟がそんなことを思っていたとは....。
「意外です。祥悟がそんなことを思っていたなんて」
「そうか?俺も元々はこの世界の人間じゃないからな。いつまで経っても慣れないよ」
確かに祥悟は元々、私と同じ世界の人間だったのは知ってる。
やっぱり私と彼らの世界は交わることはないのかもしれない。
「そんな世界の頂点に立っているのが翔和だ。アイツの周りには人が集まってくる。朱雀の跡取りだからな」
私の位置からでも見える。
正装をした翔和の周りにはたくさんの人が集まっている姿が。



